黒子と美琴
□D勇気をだして!
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美琴「よし!……今日、言おうっ!」
黒子『そうですわね。善は急げと言いますし、特に佐天さんには大恩がありますしね。』
――今日は二人の気持ちが重なってから、初めて四人で会う。
二人を後押ししてくれた恩人、佐天と、
黒子の友人であり同僚の初春。
白井からすれば初春に言う機会は何度もあったが、ちゃんと二人で報告しよう。
と美琴と約束していたので、
二人にとって、今日が報告のチャンスだった。
黒子『さすがに……緊張しますわね…///』
美琴「うん……///」
美琴『でも、二人には勇気を貰ったから…私達も勇気をだして報告しなきゃね!』
黒子『そうですわね……///』ニコリ
美琴「……///」
――ファミレスの一席に座り、緊張している二人は
突然友人から声をかけられた驚いた。
佐天『お待たせしました〜☆』
初春「遅くなってすみません♪」
美琴「あ、こ…こんにちは♪」
黒子『あ、わたくし達も、今来た所ですわ!』
――そう言って、御坂の向かいに座っていた白井は、
シュンッと御坂の隣席へテレポートした。
初春「なんだか四人で会うの久しぶりに感じますねぇ〜☆」
黒子『初春とわたくしの非番がなかなかかぶりませんでしたからね♪』
佐天『そういえば白井さん、合宿ってなにやったんですか?』
―――食事をしながら楽しい談話の時間
とても穏やかな空気がながれていた。
美琴「――――で、黒子はベビー用品っかってセンスの洋服もってきてさ♪」
黒子『それをいうならお姉様なんて、なんのコスプレですかっていう服を―――』
佐天『で、結局買えなったんですね♪アハハ☆まぁ、やっぱり、
アタシが見繕うより良かったんじゃないですか♪』ニコリ
初春「でも御坂さんのベビー服姿、見てみたいですね♪フフフフ」
――楽しい談笑
皆が笑ってる…
その穏やかな雰囲気のなか、御坂はポツリと呟いた。
美琴「………で…その…帰り道で……///」
黒子『………///』
――そう呟いて、真っ赤か顔でうつむく御坂、
白井も同様に頬を赤らめてうつむく。
穏やかな空気は一転、微妙な沈黙が続く…
美琴「その………黒子に……///」
初春佐天『………』
美琴「あの……///」
黒子『……じ、実はわたくし達…』
――御坂のいたたまれない様子をみて、白井が説明しようとする。
美琴「…まって黒子…!……ちゃんと……私から言いたいの…」
黒子『お姉様…///』
美琴「……その…
私!!…………………
黒子に告白しました!」
黒子『……///』
――勢いよく言ったものの、御坂も白井も恥ずかしくて顔をあげれなかった。
頭が真っ白になりそうだった。
二人は今、どんな顔をしているだろう…
と頭の片隅で考えてはいたが、
この緊張を一気にとく、ある意味拍子抜けな答えが反ってきた。
佐天『やっと素直になれましたか御坂さん☆』
初春「白井さん、念願かないましたね♪おめでとうございます♪」
佐天『あのデパートで会ってから何日かたってますよ?
もっと早く教えてくれれば良かったのに☆』
初春「まぁまぁ、二人きりでラブラブな時間を過ごしたかったんですよ、きっと♪」
『―っ!?!?』
――佐天はともかく、初春にもあっさりと言われて、
一瞬戸惑った。
美琴「…え!?あ……初春さんも…知ってたの…?」
初春『はい♪』ニコリ
黒子『どどど、どうしてですの初春!?』
佐天『先に言っておきますが、アタシから言った訳じゃないですよ〜?』
初春『御坂さんを見てればわかりますって♪』ニコリ
――初春の話を要約すると
白井が居ない間、御坂は元気が無かったが、
白井の話題を出した後は普段通りになった。
後日会った時に白井の話題がでると、
赤面しつつ、しかし楽しそうに話す御坂。
それは御坂自身が白井に対する好意を自覚したからであって、
親交の深い自分が、その御坂の心境の変化に気付かない訳が無い!
と自信満々に語る初春。
初春『白井さんが帰ってきたきた日の御坂を見て、一度は確信したんですが、
その後白井さんが本気で悩んでたので、よくわからなくなって…』
初春『それで今日、ここへ来る途中、佐天さんはどう思ってるのか聞いてみたんです♪』ニコリ
佐天『初春も気付いてたのか〜って思って、勝手に言って申し訳ないんですが、
今まであった事全部話したんです』テヘッ♪
初春『御坂さんは白井さんが好きだって確信して、
どうしたら御坂さんは素直になれるかなって、二人で色々作戦を練りながら来たんですよ♪
そしたらもう告白してたんですね☆』ニコリ
黒子『………そ…そうでしたの…///』
美琴『ご心配…おかけしました…///』カアァ