小ネタ集
□よそ見。
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あ、ほら。
またよそ見してる。
好奇心旺盛なお年頃？
君はいつも、あっちみたり、そっちみたり。
ねぇ、ちゃんとこっち向いてよ。
気付いてる？あたしからのラブラブ光線。
あぁ、ほら。
またよそ見してる。
「…佐天さん」
『ん？』
ふいにこっちを向くお花畑…もとい、初春。
ふくれっ面。ちょっと恨めしそうな目。
あたしじゃなくてもわかる顔。
何すねてんの？
「…その、あんまり…見ないで下さい。」
控えめに言って、またフイッと顔をそらされる。
あ、なんだ。気付いてたんだ。……じゃなくて。
(見ないでって？)
なんだそれ。
無茶言うなって感じ。
こんなにかわいい初春が隣に居て、みんなってんのは無理な話し。
まぁ、そのせいでさっきから、つんのめってばっかりだけど。
と、いうか。
地味に傷付く。
嫌がられてた？
「そんなに見られてると、」
ぁ〜あぁ。もう何も聞こえない。
聞こえないフリ。
やめろと言われてやめれる程、あたしは大人じゃない。
知ってるでしょ？
「…佐天さんの方、……見れません。」
わざとらしくふさいだ指の隙間から、耳に届く控え目な声。
(…ん？)
初春を盗み見る。
(っ、!?……)
その顔を見て、一瞬驚いて。
それから、頬が緩むのが自分でわかった。
「ｯｯｯ、に、ニヤニヤしないで下さいｯ!!…///」
チラとこちらをみた初春は、怒った様に言うけれど。
さっきからその顔は、ゆでダコみたいに真っ赤で。
(可愛いなぁもう！)
『無理言うなって☆』
「ｯ、…///」
わざと顔をのぞきこめば、大げさな程に顔をそらして。
ほら、またよそ見してる。
もっとこっち向いてよ。
もっとあたしを見てよ。
もっと。
照れてる、怒ってる、泣いてる、笑ってる初春を。
もっと見せてよ。
よそ見しないで、さ。
※あとがき※
ジャックには珍しく、さてはる。でした♪
今回はさてはるでほのぼのな感じでしたが、ジャックはういさて派です！www
しかも攻め春が好きです。www
ではでは、ここまでお読み頂き、ありがとうございました♪