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□完結ボツC
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ここはとあるファミレス。
御坂美琴と佐天涙子と初春飾利、は放課後のティータイムを楽しんでいた。

どうやら美琴の恋人である、白井黒子は風紀委員の活動の様だ。


佐天と初春は、
自分達の学校に伝わる学園七不思議、を面白可笑しく美琴に語る。
美琴も二人の話しに笑ったり驚いたり、時に呆れたり。

楽しい時間が流れていた。

ふと、

『御坂さん達の学校には、そういうの無いんですか?』

と、佐天が興味津々といった体で問いかける。
それにつられてか、初春も

「常磐台中学の七不思議!!是非聞きたいです!」

と目を輝かせた。

「常磐台の…七不思議、かぁ…」

ん〜、と美琴は頭を抱える。

『無いんですか?』

「どの学校にも、なにかしら言い伝え的な事はありそうですけどね?
やっぱりお嬢様学校だと、そういうのも無いんですかね☆」

少し残念そうな佐天とは対称的に、それでも初春は何故か目を輝かせていた。

「ぅ゙〜…ううん、違うの。聞いた事はあるのよね。
なんだったかしら、真夜中の美術室?いや、音楽室だったかしら…ん゙〜…」


必死に記憶を辿る美琴を見て、二人は同時に思い返した。

「あぁ、そういえば御坂さんも白井さんも…」

『そういう、噂の類いには疎かったもんねぇ☆』

「さ、佐天さんっ、疎いだなんてっ…」

「あぁ、いいのいいの初春さん♪
私も黒子も本当、そういうのに疎いからさぁ♪
今度、誰かに聞いとくね?」

『わ〜い♪また七不思議コレクションが増えますよ♪お願いします☆』

「佐天さんは逆にハマりすぎです…」

『アハハ、まぁまぁいいじゃんか♪
でも御坂さんは、なんか不思議だなぁ〜とか思う事とか無いんですか?
科学では証明できない様な事☆』

「科学では証明できない…不思議な事ねぇ…。ん〜………………………あ!」

『なんかあるんですか☆』

「あるんですか?御坂さんにとって不思議な事…。ちょっと気になります♪」

「いやさぁ、不思議っていえば不思議なんだけど、たぶん佐天さん達が期待してる様なものとは違うと思うわよ?」

『全然オッケーですよ☆アタシはオールジャンル!どんどん来いっですから☆』

「そう?じゃあ話すけど♪
黒子の事なんだけどね?」

「『はい!』」


「私夜さぁ、ふと目が覚める時があるんだけど。」

「『はい。』」

「もちろん、隣のベッドでは黒子が寝てる訳じゃない?」

『「ですね。」』

「んでさ、せっかく黒子が寝てる時に目が覚めたんだから、当然寝顔を覗くじゃない?」

「『…はい。』」

「でね?黒子がスヤスヤと幸せそうに寝てる訳よ。」

『「…はい」』

「可愛くて、思わずずっと見てたらさ、いきなり寝言言い出してさ?」

「『…はい』」

「『お姉様』…だなんて、本当に嬉しそうに、幸せそうに笑うのよ。」

「『…はぁ』」

「それって、私の夢を見て幸せだから、寝ててもそんな笑顔になるのかしら?」

「まぁ…たぶん」
『そうなんじゃ…ないですか?』

「うん。私もそう思うのよ。でも、別にそれが不思議と思う訳じゃなくて…」

『「……」』

「その逆が不思議なのよねぇ。」

『逆…』
「ですか?」

「うん。夢によって現実に何か変化が起こるのはわかるの。
ほら、悪夢を見るとうなされたり、って聞くじゃない?
夢とはいえ、脳が嫌な事、と判断してるんだから。」


「まぁ…」
『ですね』

「でもね?逆ってあり得ないと思わない?実際、現実で何か変化があっても、聞こえてないし、目は閉じてるし、脳は寝てるんだし。」

『はぁ、まぁ。』

「ですね。」

「でもね?寝てる黒子にキスすると、すんっごい嬉しそうな顔すんの〜。」

『……』

「……」

「おでことかほっぺにすると、『えへへへ♪』って感じに笑うのね?んで、あの柔らかくて可愛い唇にすると、ほんっっとうに幸せそうな顔するのよ〜。
あれ、寝てるハズなのに、なんでか不思議なのよねぇ♪」

『………はぁ…』

「…そうですか。」

「あれ?どうしたの二人共?不思議じゃなかった?」

『…いえ…///』

「不思議です///」

「だよね♪」



((今のがだいぶ恥ずかしいノロケって気付いてない御坂さんが…))





 

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