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□制作途中ボツ①
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――ピピピッ…
ピピピッ…ピピッ…
カチッ！
美琴「…ん～…！」
やかましい目覚まし時計を止めて、
大きく伸びをし、
今日も御坂美琴の一日が始まる…
美琴「……あれ？」
いつも目覚めると、
必ず横でニコニコとしながら
自分の寝顔を眺めている黒子……
……がまだ寝てる…
寝顔を見られるのは恥ずかしいし、
寝起きに隣に人が居るのもビックリするから嫌だ…
(これだけは毎日されてもさすがに慣れない…)
だけどいつもは、
目覚ましを止めて…
大きな伸びをして…
黒子に驚いて…
……
……
黒子の満面の笑みを見てから一日が始まる
ビックリするから嫌だ…
なんて思いつつ、
大好きな黒子の笑顔
を朝からみれるのは幸せ…
なんていうのも本心
黒子は隣のベッドで爆睡中…
美琴「相変わらず凄い寝相だわ…ｸｽｸｽ」
寝る前に黒子に掛かっていたハズの掛け布団は、
ベッドの端ギリギリの所で、
重量に逆らうかのように…
申し訳程度に黒子の足に掛かっている…
美琴「ヤレヤレ…」
と呟きながら、
黒子に布団を掛け直してやる。
滅多にみれない寝顔が可愛い…
美琴「昨日すごく疲れてたみたいだし…
ギリギリまで寝かせておいてやるか。」
ポンポンッと
掛け直した布団越しに黒子の背中を優しく叩く…
そして黒子のベッドに腰かけて、
昨日の夜を思い返し
一人でニヤけてしまう…
昨日の黒子は憔悴しきっていた…
風紀委員の活動が忙しかったのか、
寮に帰ってくるなり
ベッドに倒れ込み
そのまましばらく寝ていた…
夕食の時間に起こすと、黙ってムクッと起き上がり、
半開きの目でしばらく美琴を眺めると、
甘えん坊の子供の様に、
美琴に抱きついてきた…
話しかけてもまともな返事は返ってこず
どうやら寝惚けているらしい…
いつもの様に頬擦りされる訳でも、
色んな所を触ろうとする訳でもなく、
ただ美琴にしがみついている…
あまりにも眠たそうなので、
夕食を抜いてでも寝かせた方がいいのかな…？
なんて考えている間に、
美琴にしがみついたまま黒子はまた眠ってしまった…
しばらくその体制を維持していた
(本当は黒子が可愛すぎて固まった)
美琴だが、次第に身体が傾いていく…
無理もない…
完全に寝ていると思われる黒子だが、
美琴の腰に回した手はガッシリと掴んだままで、
せっかく起き上がった身体は、
次第に重量に逆らえずに、倒れ込んでいった…
美琴を巻き添えにしたまま…
美琴「うﾞっ…!?」
黒子の上に倒れ込むまいと、ベッドの端に両手を着いた美琴だが、
立ったままの姿勢から、急激に倒れ込む身体を支えた両腕に走る衝撃に、
思わず声が出る…
その声と突然のベッドの軋みに、
黒子はハッと目を開けた…
その後黒子は何時も通りに夕食を食べると、
先程までの疲労による睡魔と、
満腹感からくる睡魔で、
全ての行動はヨロヨロと不安定…
ほとんど言葉を発っさない…
心配する美琴をよそに、
ヨロヨロとシャワーを浴びて、
(湯船は危ないので美琴に禁止された)
ヨロヨロと寝巻きに着替える…
突如、ゴンッ！
という音がしたので
慌てて美琴が浴室に駆け込むと、
寝巻きのボタンに手をかけたまま、
頭を壁にもたせて、
斜めになっている黒子がいた…
美琴は黒子を真っ直ぐ立たせて、
寝巻きのボタンを止めてやり、
黒子の手をひいてベッドまで連れていった…
美琴(私はママか!?)
なんて自分でツッコミをいれながら、
それでも寝惚けている黒子が可愛すぎて
ついつい黒子の世話をやいてしまう…
寝惚けていても自分のベッドは解るらしく、
着いた途端にベッドに倒れこんだ…
美琴「あ、こら！まだ掛け布団…」
言うよりも早く、
黒子は爆睡モード…
仕方なく黒子の下から掛け布団を引きずりだして、掛けてやる…
あまりにも可愛いい寝顔に、たまらず、
頬やおでこや唇に、
何度も口付けしてしまったのは、
責めようがない。
黒子が可愛過ぎるのがいけないのだ…
と自分に言い訳をたてる…
とにかく昨日の黒子は可愛かった！
可愛すぎた！
あの、私がついてなきゃ…って気持ちは母性本能ってやつ？
なんてニヤニヤしながらふと時計を見て
美琴は驚く
美琴「うそっ!?もうこんな時間!?
私のバカッ……///」
夕べの事を思い返してるうちに、
つい、ニヤついてしまった顔も、
こんなに時間がたっていた事も、
恥ずかしい…。
美琴「黒子!起きて!
時間ヤバい!!」
一晩ぐっすり寝た黒子は、いつもの調子を取り戻しいて、
二人でアワアワと支度する…
――
―
美琴がドアへ走る
美琴「黒子！何してんの!?行くよ!?」