よぉ、拍手ありがとな。伝説の番人こと、リギルトだ。
今回は俺が2章について話す番だな。悪いが、まだ読んでない奴は読んでから来てくれ。



よし、読んできたようだな。じゃあ何から話そうか。

ああ、まずわき道に入ったところからにしよう。

あれは完全な誤算だったな。俺としたことが。だって、道がぽいぽい変わると思わないだろう、普通。
千年って長いんだな。番人に年齢など無いから、いままで気づかなかったが。

あれは俺が悪かった。それはわかるし、認める。だかな、その後は完全にシリオに問題があったと思わないか?
人がせっかく注意したのに、怪しいものに不用意に接触しやがって。まったく、肝が冷えたではないか。
お前らは気をつけろよ?心配する身にでもなってくれ。

それはともかく、女には驚かされた。泉にシリオが落ちたかと思えば、2タイプのシリオを連れて出てきたからな。どこかの国の定番らしいぜ。変な国もあったもんだ。

俺としては、シリオはやっぱり普通に限る。かっこよさも可愛さも、そんなものは性格や態度次第だろう。外見より中身。でもって中身は普通のシリオが一番……って、何言ってるんだ俺!?

い、いや、別にシリオに対してどうこう思っているわけではなくてだな。単純に面白いというか、なんというか。

あー、もう。どうでもいいよな、こんな話。どうでもいいだろう、だよな、そうに違いないっ!

よし、話を変えよう。

とは言ってもまあ、俺が話せることなどそうないけどな。
魔石と瞳の詳しい解説でもしとくか。

魔石によって封じられていたのは、世界とその時間だ。一方、瞳が封じていたのは女とグレアの身体の時間。2つが相まってあの状況が成立していたわけだ。

偶然ではなく、明らかに意図的なものだろう。人の気持ちをこけにした、最低な所行としか言いようがない。

誰がしたかは明白だが、そうなってくるといくつか矛盾が生じてくるな。国に伝わっている伝説とやらに。
とりあえず、シリオがそれに気づくまで様子見といこう。

今のところ俺が話せることはこれくらいだ。あまり面白くなかったかもしれない。悪かったな。
本当に拍手ありがとう。これからも俺らの旅に付き合って欲しい。じゃあな。

リギルトより。


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