セクゾなティーチャー

□格別のコーヒーを
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『っあ〜やばいやばいぃいい!』





現在全力疾走中です。何故かって?会議に遅れそうだからです、はい



車通勤の私だが、今日は車を修理に出しているため、交通機関で通勤をした。が、しかし、時間が遅かったようで、駅から学校までの道のりを疾走しております。何だか学生に戻ったみたいだわこの感じ!






「無名先生!」


『っ、さ、佐藤くん!?』




獣のように走っている私の前方に、これまた小走りしている佐藤くんを発見






「おはようございます!先生もお急ぎですか!」


『う、うん!このままじゃ朝の会議遅刻するよね!?』


「そうですね、走りますか!」


『よし、一緒にいく……って速!!』






ちょ、え、速ぁあああ!え、普通にスピードが違うんですけど普通に置いていかれてるんですけどぉおおお!流石陸上部…そして体育教師…そして新任…!私にはもうその体力はないわ…!







「先生、大丈夫ですか?」


『あ、佐藤くん、待っててくれたの…!い、いいよ?先行ってくれて大丈夫だよ!』


「いえ、この辺までこればあとは歩いて行けば大丈夫だと思います…」





本当だ、息切れしすぎて全然気付かなかったが、学校がすぐ近くに見えた。どうやら佐藤くんに必死についていこうとしていたため何とか自分も早く走れたようだ。横にいる佐藤くんは息一つ乱れてないだと…爽やかなお顔がより爽やかですけど…






『す、すごいね、佐藤くん…体力ありすぎ』


「先生こそ、走るの速いですね、すごい息切れしてますけど」





ちょっと私をいじる発言をすると、佐藤くんはくしゃっと笑った


あぁあ、何これ、キューンとしたよ、可愛いよこの生き物?何か弟できた感じだよ?佐藤くんの教育係は私だから普段から何かと話すことは多いけれど、学校外でゆっくり話すのは初めてかもしれない。何だか朝日に照らされてスーツを着ている佐藤くんは、とっても爽やかで、見ているこっちが爽快な気分になってくるや






『先生になってまだ少しだけど、学校には慣れた?』


「そうですね、上手くいかないことが多いですけど、みなさん優しいし、生徒も可愛いし、充実してます」


『そっか、よかった』






坂道を、他愛のない話をしながら一緒に歩く、桜の木はすでにピンクの花びらが散り出し、新緑を感じさせる緑が色付き始めていた







『佐藤くんは明るいし、頑張り屋だし、いい先生になると思うなぁ』


「…!」




ニコ、と笑顔をむけると、ふ、と目を逸らし、下を向いた佐藤くん。少し頬がピンクで、舞っている桜の花びらと重なった








『何か困ったことがあったら、いつでもこの名無しさんせんせーに言うんだぞ!』


「…はいっ!」





ドンッと大袈裟に胸を叩いてアピールすると、佐藤くんは今度は目を合わせて返事をした







ガランッ





『コーヒー、好き?私、朝結構このコーヒー飲むんだよね』


「ありがとうございます!」










プシュッと2人してコーヒーを開け、爽やかな朝を共にした



































キーンコーンカーンコーン









































「『…あ』」
























お互いに青い顔を合わせると少し頷き、再び全力疾走したが、やっぱり佐藤くんは速すぎた



















「2人して遅刻とは…いい度胸だなぁあ…」


「『ひぃいいいぃぃ!』」






























To be continued...
 

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