セクゾなティーチャー

□楽しいは必要
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『ねー聡ちゃん、かえるってさ、焼いたらおいしいかな…』


「うん…たぶん、おいしいんじゃないかな…」


「待ってこの2人危ない」






夜11時の職員室には、危ない奴らがいる


菊池風磨は中島健人にそう言った


中島健人は本日残業をする予定で出勤し、その旨を笑い話として菊池風磨に伝えたところ、そのような言葉が返ってきた



そして今その光景を目の当たりにしている



お腹がすいて仕方ない松島と名無しさん。そしてその光景を見て危ないと呟く勝利



現在職員室には、その三人と中島、菊池の5人のみが残業に追われていた


ちなみにマリウスは今日ディナーだから〜と行って早々に帰っていったそうだ






「ほっとけ勝利、この2人いつも残業すると腹減りすぎてこうなるから」


「え、大丈夫なんですかそれ?頭の方…」


「無名さーん言われてますよー、先輩の意地で言い返してくださーい」


『でもさ聡ちゃん、王道で牛さんの方が絶対美味しいよね…』


「だめだ、聞こえてない」







名無しさんと聡の様子を見た中島は苦笑する












「よし、じゃぁ飯、食いにいく?」


「『えっ!』」







中島の提案にパッと反応したのは、お腹が空きすぎて遠い世界に行っていた名無しさんと聡だ





「や、焼肉がいい!」


「あ、聡俺も!」


『牛さんがいい!』


「中島くんゴチでーす!」


「いや、奢るとは言ってねぇ!」




何だかんだ、ノリノリである



今まで目の前の仕事を見つめて光を失っていた目にキラキラとしたものを宿すみんなは、あっさりと仕事をやめ、焼肉屋に向かうのだった













「よっしゃ食うぞ!どんどん頼もうぜ!」


「タン!」


「聡はそれしか食べれないしね!」


『カルビ!』


「セセリ!」


「ハラミ!」


「あーわかったわかった!とりあえず書くからな!」







最年長中島さん、最年長っぷりを発揮しております



料理が届くと、みんなものすごい勢いで食べ始め、飲み始める







『ちょっとみんな飲みすぎじゃない!?』


「そういう無名さんはお肉食べ過ぎっすよ!」


『うるせぇお肉大好きなんだよ!』


「健人くんものもーよ!」


「聡、さっき俺の車乗ってきたよな?」


「あ、そうだ健人くん今日飲めないんじゃん!」


「名無しさん先生は飲めますよね!」


『勝利くんから注いでもらったら飲まないわけにはいかないね〜!』


「「ん?」」


「『え?』」







あれだけ騒がしかったテーブルが一瞬静まった


その中で、聡ちゃんだけが、え?何?みんなどしたの?とビールを片手に話している




私と勝利くんは、突然黙った奴と菊池くんの様子に驚いているだけで











「名無しさん先生?」


「勝利くん?」





奴と菊池くんは、私たちの呼び方を復唱する











『え、な、何…何か変だった?』


「おいしょーり!いつの間にそんな間柄になったんだー!?」


「わ、ちょ、風磨くん!」





半分お酒の勢いもあってか、菊池くんは勝利くんの肩をガシッと組む


勝利くんは危うくお酒をこぼしそうになっていて、それを聡ちゃんが大笑いする







「ふーん、」


『な、何…』





そんな大騒ぎ中の彼らの傍らで、少しふてくされている男が一人









「俺の時は名前で呼ぶの断った気がするのに」


『…』









え、










これは拗ねてる…のか?







いや別にそんなこと拗ねるようなことでもない気がするけど拗ねてるのか!?








『な、中島…先生?』


「そのうち、絶対健人くんに昇格してやる」


『な、』






何でそんなにこだわるの?




そんな私の声は、奴に話しかけてきた菊池くんや聡ちゃんの声になってかき消された




その後もみんなでご飯を食べ、楽しく過ごした



聡ちゃんはどうやら飲みすぎたようで、奴に介抱されていた





みんなと仲良くなれた気がして、いい一日だったな…











まぁ、奴も含め、ね

























To be continued...

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