カイロンの石

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スネイプは城に向かっていた。


(ルカ・アカギ…)


試合の時、クィレルがかけていた呪いの反対呪文を必死に唱え続けていたら、急にローブを引っ張られた。思わず反対呪文を唱えることを忘れてそちらを見ると、アカギがローブを掴みながらクィレルを押し倒していた。

なぜ彼女がここにいるのか分からず、何をしているのかと聞くと、しどろもどろになりながらハリーの様子が変だからクィレル先生に助けてもらいに来たのだと言った。

しかし、そう言いながらクィレルを押し倒したまま助けようとしないし、それどころか全体重をクィレルにかけているように見えた。


(おそらく…何かしらクィレルのことを知っているんだろう)


しかしなぜ知っているのかが謎だ。
さらに身元も不明。

しかしダンブルドアが何も言わないのだから危険ではないのだろう。
実際スネイプ自身も危険だとは思えなかった。


(まぁ…いつか分かるだろう)


そう考え、スネイプは自室に向かって歩いていった。
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