落乱

□忘れていく記憶と空の青
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青空がとても綺麗だと誰かが言っていた。

だれだったっけ?














私には小さい頃から病気がある。
命に関わる程では無い。

けれど全く害が無いということも無い。



"記憶が消えてしまう"


コレが私の病気。


簡単に説明すると、
軽いときは、物忘れ
と言っても怪しくない程度

けど、酷いときは六年間一緒に過ごしてきた仲間の事も忘れてしまう。


だから、たまに今まで勉強したこと全部忘れちゃうけど、調子が良ければ思い出す。



私が此処に六年間要れたのは、
仲間のおかげだ。

だって勉強したこと全部忘れちゃうなんて奴が学園に居続けるなんて出来ないでしょう、普通。


でも私は此処に居る。
仲間が、彼等が、学園長にお願いしてくれたから。


土下座までしてたんだよ?
すごいでしょ?



アレ?何の話してたんだっけ??






あっそうだ!!

青空がとても綺麗だと言った人は誰かだった!!




うーん、うーん……。








くすり

こんなに悩んだら、某五年生みたいだね。




アレ?アレレレレ???
某五年生って何だろう?


んー…
というか此処何処??



むむーっ!



「とうふーー!!!」


ん?
もしかしてとうふってアタシの事??


そう思っていると、ワラワラとアタシの回りに人が集まってきた。


「あ、のぉー…どちら様ですかぁー??
と言うか、とうふってアタシのことですか?」




「「「「ッツ!?!?!?」」」」



あ、あれ?なんか変なこと言った?



あぁ でも、そんなことすら気にならないくらいに、


「あお空がきれいだなぁー」




忘れていく記憶と空のあお



(君はとうふ)
(僕たちは君の大切な仲間)

((忘れないで僕たちの大切な人))
((その願は決して叶わないのだけれど…))


口先だけのアタシ様より


20101117
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