落乱

□六年生とギャグ落ち
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ふわふわと揺れる風に乗って香る血の臭い。
目の前に広がる沢山の死体。
ふと目に留まった一つの死体。
それはこちらをとても怨みがましい目で見ていた。
そんな目をされたって私は何も感じない…
死して尚、人を呪い苦しい道を自ら選ぶのかと少し哀れに思えた。


が、私がこいつのことを心配したところで一文にもならないので考えるのを止めた。


そうだ、今日は委員会の後輩たちに久しぶりに会いに行こう。
お土産は何がいいかな、
やっぱり団子?餡蜜?それとも南蛮のお菓子?

後輩たちの喜ぶ姿を思い浮かべて口元が緩む。


と、油断していた私が悪いのか、はたまた不意を突いてきた奴が悪いのか、

当然前者である。


先程殺したと思っていた者に後ろから苦内で心臓を一突きされた。


あぁ、私ももう終わりか…最後くらい皆の顔を見て死にたかった…。

私を刺した男を最後の力を振り絞り今度はちゃんと、正確に心臓を狙い刀を刺した。
男は悲鳴を上げることもなく死んでいった。


森の中、私の浅い息と死臭、そして血の海が広がっている。


目の前が霞んできた。

ふと、仲間たちの声が聞こえる、
泣かないでおくれ。
私はお前たちの泣き顔に一等弱いんだ。

嗚呼伊作、大丈夫、ちゃんと聞こえているよ。
私も、お前が好きだ、それは…どれだけのモノが変わってしまっても、それだけは変わらないんだ。
お前が、お前のことを…




あ い し て る


呟いた言葉は血の海に、


(とうふーっっ!!!!)(嘘…)(俺達がもう少し早ければっ!!)(先輩、、、? 嘘、ですよ、ね?)


少女の死は学園の死。
それは何を物語る?



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