02/23の日記

23:00
カゲロウデイズ
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8月15日、たぶん今は午後12時半


「嫌な、夢を見た」


とても、嫌な夢。でもどんな夢だったかが思い出せない。

寝起きでぼさぼさの頭を掻き、のそりと布団から出る。今日はあいつと約束があるんだ。







「ロヴィーノは、夏が好き?」
「は?」

あいつは突拍子もなく膝の上にいる猫を撫でながらそう言った。

「おまえにとっては楽しいんじゃねえの?」

お祭り、海やプールなんかも賑わう夏。
楽しいことが好きなあいつにとっては、とても楽しい季節じゃないか?

「そう、ね。楽しいかもしれない。でもまあ、夏は嫌いかな」

目を伏せて苦笑いする彼女はそろそろ行こうか、と俺に声をかけた。
俺達が立ち上がると彼女の腕の中にいた猫は突然逃げ出す。


嫌な、予感


「おいっ」

彼女の手を引こうと伸ばした手は、何も掴めず彼女はそのまま猫をおいかける。


瞬間、俺の目の前は真っ赤になった











「また、夢…」

やけにリアルな夢だ。彼女が死んでしまう夢なんて、見たくなかった。
はあ、とため息をついて瞼を閉じれば、見た夢がありありと思い出される。大きなトラックが、彼女に突っ込んでいく。血飛沫が舞い、あいつの香りと血の匂いがまざりあう。


そういえば今日もあいつと予定があった。会いたくない。何故だか凄くいやな予感がした。


「夢でこんな鬱になるとか、俺…」









昨日見た夢の公園で俺たちは世間話なんかをまた駄弁っていた。


「今日はもう、帰ろうか」
「えっ」

彼女は驚いたように俺を見た。そりゃ、いきなりそう言われれば誰だって驚くだろう。俺はその時、夢を思い出していた。

「…帰ろう」
「うん」

彼女の手をひいて歩き出した俺は、一直線に家に帰ろうと思っていた。
いやな予感はまだ続く。彼女が死ぬなんて、夢だけのはずなのに

公園の出入り口には何故か人だかりが出来ていた。邪魔だ。お願いだから、俺達を帰らせてくれ。

周りのひとが上を見上げていたことなんて、知らなかった


「…ごめんね、ロヴィーノ。」


彼女は何かを呟いて、俺の手から抜け出した。
彼女の方へ振り向いた途端、悲鳴が耳に入る。


「…なん、だよ、これ…っ」

彼女の胸に大きな鉄柱が突き刺さっている。どうゆうことだよ、なんで、彼女が。

周りの人は彼女を見ていて、俺も彼女をみていて。
ゆらゆらと陽炎が人に重なりわらっているように見えた。
夢じゃないぞ?信じられるか、やめろ!やめろよ!

視界が眩む。暗転する前に見た彼女の顔は、どこかわらっているように見えた





夢じゃない?こんなに彼女が死ぬところをみるなんて、何十年繰り返しても、俺がどう足掻いても彼女は死ぬ。どうして?どうすれば?



なんて、こんな疑問とっくに気がついていた。どこかで、二人が助かる道を探していた。
もう、これしか無いんだ



迫ってくるトラック、逃げ出した猫。それをおいかける彼女。
もう俺は、繰り返さない。



バッと彼女を押しのけ突っ込んできたトラックが俺に迫る。ぐしゃ、と嫌な音が耳に入った。
でもこれは彼女の音じゃない、俺の音だ。俺は彼女を助けられた。

重い瞼を開ければ俺をみている彼女の姿がある。
両手で口を抑え、目尻には涙がたまっている。


ゆらゆらと揺れている陽炎が視界に写る。はっ、文句があるなら言ってみろよ?


「ざまあみろ」

俺の世界が、暗転した












「また、だめだったよ」

ベッドからむくりと起き上がった少女はそう言った。















カゲロウデイズ好きです。
すごく趣味が全開だったのですが、大丈夫でしょうか

あと久々に夢書きました。なんかかこうと思ったらこうなりました。ひいいすみません。


名前変換は無しで。



そういえば、受験合格しました!
報告遅れてしまってすいません



☆コメント☆
[瑛理] 03-20 13:06 削除
こんにちは、覚えていますか?瑛理です^^
まず祝辞を一つ、合格おめでとうございます!!
高校は勉強も大変ですが、たくさん思い出を作れる所なので楽しんでください^^

自分は今年 大学受験なので頑張りたいと思います^^

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