旧拍手文
□イタズラなキス
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「ほら、落ち着いて。ゆっくり食べるんだぞ」
“にゃん”
「ふふ。きっと『はい』って言ったんですよ。この子はホントにガイアさんが大好きなんですね」
「…………」
「ガイアさんが話しかけると、必ず返事しますもんね」
「姫は、動物の気持ちがわかるのですか?」
「え? 何となくそうかなぁってだけですよ? でも、私もこの子と同じで、ガイアさんが大好きだからわかっちゃうんです」
「……では、私が今、何を考えているのか…おわかりになりますか?」
「えっ?」
「人間も、動物ですから……」
「ガイアさん? 何でそんな、赤い顔をしてるんですか?」
「……それは貴方が―――私を好きだなんて、突然言ったりするからですよ」
「ぁっ……」
「私が今、何を考えているのか…わかりますか?」
「そっ……それは……って……。何でそんな、顔を近づけてくるんですか?」
「わかりませんか? 貴方はいつも、私の真意をなかなか見抜いて下さいませんね」
「ガイアさ……んっ……!」
「……つまり、こういう事です」
「……いきなりキスするなんて……ズルイです…」
「ではもう1度、キスしてもよろしいですか? 私の姫。私も貴方が、大好きなんです」
〜end〜
拍手3つ目はセリフオンリーのお話ですね
このお話は、最初に猫をもってきたので、セリフの間に何もなくても、ご飯を食べる猫ちゃんのそばにいる2人の姿がイメージしやすいかなと思って書きました
こういうのも有りかなぁと…
少しでも楽しんで頂けたら幸いです