SHORT STORYS

□サクランボ
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「お前は何がしたいんだ、円堂」

「うー、実はこういう事が学校であって…」

今俺は豪炎寺に問いただされてる。なんで今こういう状況なのか…
それは、風丸が言ったある一言から始まったんだ。

(前日の学校にて)

「なぁ、円堂。サクランボを口で上手く結べる人はキスが上手いっていう話、聞いたことあるか?」

「はぁ…なんだそれ?」

「まぁ、想像はついたけどな。ここまで予想通りだとは…」

想像がつくんなら、最初から聞くなよぉ…

「そんな顔するなよ。ちゃんと教えるからさ」

「で、どういうことなんだ?」

風丸は俺にも分かりやすいように詳しく説明してくれた。その話によると、サクランボを結ぶにはあらゆる舌の動きが必要で、その動きがポイントらしいんだけど…

「円堂でもここまで話したら分かるよな。キスって言っても、普通のじゃないぞ?」

「おぅ!ディープキスだろ?でも、何でそんな話するんだ?」

「円堂…もし自分がキスが下手で、豪炎寺に下手な人は嫌いだ!!!って言われて別れる事にでもなったら、どうするんだ?」

「豪炎寺はそんなこと言わないよ!それに絶対別れない!」

「円堂…自分の事ばかり考えてちゃ駄目だぞ?」

「俺、豪炎寺のことちゃんと考えてる!」

「それに二人でやったら楽しいんじゃないか?」

うー。そんなもんなのか?ってかなんでここまで必死なんだ?

「まぁ、やってみるよ…いつになるかわかんないけど」

「流石、円堂!そういうことだから。俺、先に部活行ってるな!」

「おぅ!」

ってことで、早速俺は提案したんだけど反応がイマイチなんだよね(苦笑)
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