SHORT STORYS
□サクランボ
1ページ/3ページ
「お前は何がしたいんだ、円堂」
「うー、実はこういう事が学校であって…」
今俺は豪炎寺に問いただされてる。なんで今こういう状況なのか…
それは、風丸が言ったある一言から始まったんだ。
(前日の学校にて)
「なぁ、円堂。サクランボを口で上手く結べる人はキスが上手いっていう話、聞いたことあるか?」
「はぁ…なんだそれ?」
「まぁ、想像はついたけどな。ここまで予想通りだとは…」
想像がつくんなら、最初から聞くなよぉ…
「そんな顔するなよ。ちゃんと教えるからさ」
「で、どういうことなんだ?」
風丸は俺にも分かりやすいように詳しく説明してくれた。その話によると、サクランボを結ぶにはあらゆる舌の動きが必要で、その動きがポイントらしいんだけど…
「円堂でもここまで話したら分かるよな。キスって言っても、普通のじゃないぞ?」
「おぅ!ディープキスだろ?でも、何でそんな話するんだ?」
「円堂…もし自分がキスが下手で、豪炎寺に下手な人は嫌いだ!!!って言われて別れる事にでもなったら、どうするんだ?」
「豪炎寺はそんなこと言わないよ!それに絶対別れない!」
「円堂…自分の事ばかり考えてちゃ駄目だぞ?」
「俺、豪炎寺のことちゃんと考えてる!」
「それに二人でやったら楽しいんじゃないか?」
うー。そんなもんなのか?ってかなんでここまで必死なんだ?
「まぁ、やってみるよ…いつになるかわかんないけど」
「流石、円堂!そういうことだから。俺、先に部活行ってるな!」
「おぅ!」
ってことで、早速俺は提案したんだけど反応がイマイチなんだよね(苦笑)