SHORT STORYS
□サクランボ
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「ということだから!やろうぜ?」
「最初からそう言えばよかっただろ」
だって言ったらやってくんなそうだし。
「円堂が見本を見せてくれ」
「えー!俺から!?」
「言い出しっぺだろ?」
まぁ、こんなの簡単だよな!だって結べばいいんだし…こんな感じかな?あれ、なんか上手くしならないなぁ。あぁー、ちょっとイライラする!もう、おもいっきしやっちゃえ!
ガブッ
「いだっ!!!ひた、ひたはんだ(泣)」
「円堂…急ぎすぎだ」
注意してなかったから、思いっきり噛んじゃったし…なんか血の味がする。自分がどんだけ浅はかだったのかを思い知らされる(泣)
「うー。いだい…」
「血が出てる。消毒と言っても舌となると…」
消毒液は舌に塗れない。まぁ、そのまんまでも大丈夫だと思う。でも豪炎寺は心配らしくて、必死に悩んでくれてる。その姿を見てると、俺のことちゃんと考えてくれてるんだなぁって凄い分かって嬉しかった。その顔が余りにも可愛くて…
俺は豪炎寺を虐めたくなっちゃったんだ。
「なぁ、豪炎寺」
「なんだ?」
「豪炎寺が消毒してよ!」
「何を言ってるんだ?」
「だから、豪炎寺のキスで消毒してよ!」
「なっ何言って…///」
困ってる!!!そんな顔されると俺からキスしたくなっちゃうんだけど、それじゃあ意味ないんだよね。
だって豪炎寺は自分からキスしてくれたこと無いから。
「唾液って消毒することも出来るって風丸が言ってたんだ!だから、豪炎寺にやってもらおうかな…ってさ♪」
「もう大丈夫だろ(汗)そんなに喋れるんだから///」
「大丈夫じゃない!俺凄い痛いんだ…なぁ、豪炎寺」