黒バス

□拍手
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ヒキョウ者



「火神くん、聞きましたよ」
「あ? 何を?」
「昨日青峰くんと会っていたらしいですね(ボクに無断で)」
「ああ? 会ってたっつーか…ストバスしてたら青峰が来た」
「で、やったんですよね?」
「へ?」
「バスケ。青峰くんと。ふたりっきりで」
「…まあ、軽く1on1つき合ってもらったけど…つか何でそんなにムキになってんだよ」
「火神くんが鈍いからです」
「………はあ?」
「ああもう、そういうところですよ」
「…もしかして黒子、妬いてんのか?」
「……え、」
「オレが青峰のこと気に入ってるから」
(…なんだ、気づいたのかと思いました。…てゆーか、気に入ってるんですか)
「心配すんなって、オレはオマエ以外とは組まねーよ。オマエはオレの影なんだろ?」
(……ああ、そういう解釈ですか、)
「…あれ、違ェの?」
(……でも、)
「…黒子?」
「いえ、何でもありません。すみません、少し不安になってしまって」
(火神くんがそう思ってくれてるなんて、かなり感激です)
「ん、いーぜ別に。まあとにかくそういうことだから、心配すんな」
「……はい、」
(今はまだ、それでいい)
「なーんか話してたら腹減ったな、マジバ行こうぜ黒子」
「いつもじゃないですか、火神くんは」
(キミの、その笑顔がボクに向けられているだけで)
「うっせ! いーんだよ、育ち盛りなんだから」
「…そうですね」


そんな眩しい笑顔を向けてくれるのは、ボクだけですよね?
ああキミは、そうやってボクの心を支配していく。
本当にヒキョウです。



END








黒様が変態にならずに書けた!←
当初は黒子が暴走してしまうオチでした。
まあ、たまにはこんな黒火も大事だよってことで!
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