黒バス

□物置
35ページ/39ページ


「おっわ、なんだこれ!」
「プリクラす。この前降旗たちと撮ったんす」
「お前ら…ひでぇ顔だな」
「なんか変顔で撮るのが流行りだとか。キャプテン一枚やるよ。ですよ」
「いらねぇよ! 呪われそうだわ!」
「自信作だったんだけどな」
「…まあ、確かに変顔部門なら間違いなく優勝を狙えるレベルだろうよ」
「だろー?」
「あ、火神〜今日は早かったなー」
「あ、木吉先輩。まあな。今日の6限は寝てねーんだぜ」
「えらいえらい」
「えらくねーよ! 当たり前だよ! 甘やかすな!」
「おや日向。その手に持ってるモノはなんだ?」
「聞けよ! まあいつものことだけどなっ。プリクラだよ。火神たち一年の」
「え、火神のプリクラ。見たい!」
「すげー自信作だぜ。先輩ビビって腰抜かすなよ〜」
「え、ホラーなの?」
「じゃねーけど」
「オレには処理しきれないから鉄平、あとは頼んだ」
「どれどれー。………、」
「な、すげーだろ? 一枚やってもいーぜ」
「…なんだこれは…」
「変顔だよ。降旗たちと撮ったんだ」
「え、降旗たち? …ってわあ! なんだこの火神の周りの変な奴ら!」
「え、だから降旗と福田と河原…って今さらかよ」
「全然気づかなかった! しかもどうしちゃったんだ一体この顔!」
「いや、だから変顔…。先輩知ってる? 変顔ってわざと変な顔することなんだぜ?」
「みんなレベル高いな〜。変わりすぎじゃないか」
「…あれ、先輩オレは?」
「ん? 火神はこれだろ。すぐわかる」
「……先輩、オレも変顔してんだけど」
「ん? 火神はいつものかわいい火神のままじゃないか」
「……」

それってどーゆー意味。



END
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ