復活

□その他と
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何をやってもオレより劣る。
勉強も、運動も、王子としての作法も。

そして、




「……ふ、ぅん…っ、ジ、ル…ッ」
「ベル…お前は本当にだらしねぇな」
「…る、せっ」


ふたりの間を繋ぐ銀の糸。
はふはふと息をする赤い顔のベル。
強がりを口にするけど立っているのがやっと、その証拠にベルの両手はぎゅっとオレの服に皺を刻む。
たった数分のキス、それだけでこんなにも乱れてしまうなんて、


「オレと離れてた間も誰かにこうしてもらってたのか?」
「…んなわけ、ねぇし」
「うそだな」
「……」


こんなに淫らに感じてるくせに、
もっともっととヨガってくるくせに。

ベルと会えなかった空白の数年間、姿も見えぬ相手に黒い感情が渦巻く。


「誰でもいいなんて、お前は本当に恥晒しな奴だな」


ベルが他の誰かにこんな姿を見せていたのかと思うと無性に腹が立つ。

憎くて、憎くて、



「……誰が、誰でもいいなんて言ったよ」

「───」



愛しくて。




「…随分人を誘うのがうまいじゃねーか、ベル」
「…知らね」


そっぽを向くベルの髪に手を添える。
さら、とオレと同じキレイな金がやけに胸を突く。
そしてそっと耳打ち。


「しょーがねーから、オレ様がお前を貰い受けてやるよ」
「…いらねーって」
「一生、だ。しし、ありがたく思えよ」
「だからいらねーって」


…ああ、本当憎たらしい。

するりとオレの腕から抜け出すベル、だけど知ってる、本当のキモチは。



赤い顔の王子を引き寄せて、その顔いっぱいにキスを降らした。








愛しても愛しても足りない。

可愛がって可愛がって、
誰の目にも届かない場所に、
誰の手にも触れられない場所に。



ベルはオレのモノ。


一生、オレだけの、、



fine.
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