たんぺん
□禁煙宣言(逢坂)
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「シズちゃん、」
「何だよ」
「ちゅーして!」
「あ゙ぁ゙?」
唐突に臨也は俺の膝の上に乗ってきた。
いつもながらこいつの考えてることはわかんねぇ。・・・まぁ好きだけど、よ。
「何でだよ」
「いいから!ねぇ、ちゅーして?」
しつこい臨也に一つため息をつくと、俺は今さっきくわえたばかりの煙草の火を揉み消す。べ、別にこいつが可愛いとか、思ってねぇ、よ。
「臨也・・・」
「んんっ・・・」
希望通り臨也の唇に噛み付くようにキスを落としてやる。
ぐいっ 「・・・あ?」
すると突然、臨也の腕に肩を押される。
離れる唇。離れる体。
「なんだよ」
俺が不服そうな顔をすると、臨也はキッと俺をにらんだ。
「まずい!」
「・・・あ?」
「まずいよその煙草ものすっっっごいまずい信じらんない!」
「知るか!」
「いつも思ってたけど本っっっ当に煙草やだ!」
どうやら臨也は俺の煙草の味が気に召さなかったらしい。・・・こないだ買い変えたばっかなのに、よ
「とりあえず俺シズちゃんが煙草やめるまで絶対キスしないから!エッチもお預け!」
「あぁ!?なんだよそれ!」
「シズちゃんの馬鹿!」
「何だと!?ちょ、おい臨也お前どこに・・・行っちまった」
俺は臨也が去った方をぼんやりと眺める
・・・ちくしょう、なんだよあいつ
(・・・禁煙、するか)
・あとがき・
臨也はわがままなんだよ
20101224