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□スリから始まる海賊生活
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「離せ!!おっさん!」

「人のものをスっておいてその態度か。」

「いってぇえええええええ!」

俺は馬鹿だ。

パッと見ただのおっさんだから、いつも通りやれると思った。

見たところ2m超えのでかい図体してるから追いついてこれねえと思った。

だから覚悟を決めてぶつかった。

ポケットに入っているであろう財布めがけてするりと手を伸ばしたら忽ちねじ上げられた。

子猫の様にぶら下げられている俺はなんて惨めなんだろう。

目の前の男と、俺らを囲む海賊どもの視線が痛い。
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