氷の世界

□4.5
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ポートマフィア地下
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其処に手錠で繋がれている太宰の姿があって
何食わぬ顔をして繋がれている

「ふああああ…」

「(予想通りなら今頃あっちも…)」
「頃合いかな」

なんて思っている矢先に

地下に響く革靴の音が2人分

「ん?」

「相っ変わらずの悪だくみかあ?」

「その声は」

と嫌な顔をしている太宰に対して
勝ち誇った顔をしている
ポートマフィア幹部の中原中也に
中也の妹にして幹部補佐の彩伽の姿もあって

「お兄ちゃん。其れはお兄ちゃんも一緒なのでは?」

「あ?んなわけあるか。莫迦か」

太宰を見た中也と彩伽。

「良いね。こりゃあ。最高の眺めだ
100億の名画にも勝るぜ
えーっ?太宰!」

「最悪。うわっ最悪」

険悪な顔をしている太宰に対して

「最悪なのはこちらです。太宰“先輩”」

「まだ裏切り者の私たちをそう呼ぶのかい?彩伽」


「裏切り者でも先輩は先輩です。
ですが、あたしも既にあの朱里先輩よりも立場は上に変わりましたけど」

「へぇ。そりゃ出世もしたものだ。
中也は、幹部に上り詰めたっていう所かな」

はっきりとそう言った太宰に

「いい反応してくれるじゃないか。
縊り殺したくなる」
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