氷の世界

□8話
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「ん…」

目が覚めれば、見知らぬ部屋に寝ていて
横を向くと朱里さんと
ポートマフィアの女の人が一緒に居て

「何で…」

確かに太宰さんたちがポートマフィアの人間だって言う事は
朱里さんから聞いてはいたけど。何でここに迄入ってこれるの?

「起きていたのね。一条梓紗ちゃん」

ビクッとしたのと同時に恐怖を覚えたあたし

「大丈夫よ。あたしは貴女に“もう”危害を加えるつもりはないわ」

「え…?」

「あたしの名前を教えていなかったわね。
彩伽よ。中原彩伽」

あやか…さん…?

「朱里先輩とは話を付けているわ
貴方にはあたしと一緒にポートマフィアに来てもらう」

「い…嫌です…っ」

「残念だけど。貴方に拒否権はないわ
太宰先輩に心配かけさせるの。
その為の協力として、貴方にはポートマフィアに来てもらって
あたしとお兄ちゃんの傍に居てもらうわ」

「お兄ちゃん…?」

「言っていたでしょう?探偵社で。帽子置き場と。
おはよう。梓紗ちゃん」

「おはようございます。でも…」

犬猿の中なのでは?

「大丈夫よ」
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