月花に咲く雪花

□1話
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神奈川・横浜にあるとある
デカい建物の一角に
彼女は呼び出されていた

「首領」

「やあ、梓紗ちゃん。待って居たよ」

「申し訳ありません。
報告書をまとめていたために送れてしまいました」

「いや。構わないよ。
梓紗ちゃんから上がってくる報告書は
何時も見やすくて大変助かっているよ」

「其れは何よりです。
所で首領。あたしを此処に呼び出したのは」

「あぁ。そうだったねえ
太宰君と、中也君には反対されているんだけどねえ」

あの2人が揃って反対するなんて珍しい
いつもは喧嘩ばかりの癖に

「梓紗ちゃんには湘南地域にある
学校に此れから通ってもらいたいんだ」

「此れから…ですか」

「うん。そうだよ?
現役の高校生は梓紗チャンしかいなくてねえ」

「朱里幹部補佐や彩伽幹部補佐は?」

「あの2人には恐らく無理だろうね」

まあ、確かにあの2人では無理か

「敦や龍之介は」

「あれは、どちらかと言うと表ざたは向いていないよ。
裏側向きだ」

暗殺の方がって言いたいのか

「分かりました。
所で、首領。」

「何だね?」

「ある学校と言うのは」

「あぁ。立海大附属だよ」
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