月花に咲く雪花

□2話
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翌朝、中也に抱き着いて寝ていたあたしは
其の儘中也に抱き着いたまま起きた

「ほんと、羨ましいくらい、キレイな顔をしてる」

「それはテメエもだろ」

!?

「お…起きて!?」

「てめえが、俺の顔に手をやった時点でな」

ホントについさっきなんだ

「今日は行けそうか?」
「頑張ってくる…」

「そうか」

起き上がった中也の後に
起き上がったあたしに

「まだ寝てろ」

「んーん。起きる。ちゅーやと
一緒にいる」

「こりゃ、ダメじゃねえか」

キッチンに入った中也を見ていると
かっこいいなってつくづく思ってしまう

お弁当にしっかりと詰めてくれた中也は
今日は1日執務室の予定らしい
治さんは、昨日の虜囚の拷問だとかで忙しいらしい

朝ごはんを2人で食べて
中也はいつもの服に着替えて
あたしは立海の制服に着替えると

「よく首領が許したな」

「これ?首領が勝手にやった奴だもん
然もあたし首領にも治さんにも制服は見せてないよ」

「そうかよ」

そう言った中也の顔が少し赤いと思ったのは気のせいではないようで


「おら。行くぞ」

「あ、うん!」
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