短編

□短篇集
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「君が思い出になる前に」



やちる「もうそろそろ春だね。剣ちゃん。」

剣八「そうだな。」


俺はそう、やちるに行った。





また季節が過ぎていく。
それは誰にも止められない。





やちる「また、季節がすぎれば、やちるももう少し大きくなって、剣ちゃんと一緒に歩けるかな?」


剣八「そうだな。」


その日になると、こいつは、俺の元を去っていくのだろうか?

やがて、この純粋さもなくなってゆくのだろうか?




剣八「やちる。」


やちる「何、剣ちゃん?」


剣八「笑ってろよ。ずっと。」

いつか、その時がきて、お前が俺を離れるまで、


やちる「どうしたの?剣ちゃん。」

剣八「何でもねー。」


いつか、君が思い出になる前に、もう一度、笑ってくれ。





後書き…剣やちです。更木隊長は、やちるちゃんも大きくなると、自分から離れていくんじゃないかと、心配してます。
だから、その時がくるまでに、今を大事にし、さわやかに別れようと思ってます。
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