Tales(長編?)
□元気娘は誰のモノ?
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今日もエバーライト探しからウェルテスに戻って来たノーマ。
「はぁ〜。今日も見つかんなかったなぁ〜」
と、そこへ謎の黒い影が…!!!
「ちょっと、そこのアンタ!」
「ん…?あたし…?」
―元気娘は誰のモノ?―
そこには、濃いピンク色のボサボサした髪が印象的な一人の少女(?!)が居た。
「あんたは…えっと、どちら様?」
首を傾げながらノーマが訊くと、少女(見た目)はニヤリと笑った。
「私はハロルドよ。ねぇ、アンタ、私の薬を飲んでみない?」
ズイッ、と目の前につきだされた変な色をした物体にノーマは顔を歪ませた。
「?(これ薬なのか?!)…あたし、どこも悪くないから〜」
さりげなく断ろうとしたノーマだが、次のハロルドの言葉により気が変わる
「残念ね〜。せっかくナイスバディになる薬を作ったって言うのに……」
「やっぱいる!!!絶対に飲む!!!」
「ナイスバディ」の言葉に騙され、ノーマは素早くハロルドの手から怪しい薬を取ると、一気にそれを飲み干した。
「グフフ♪(上手くいったわ)」
「…?ちょっとハロっち。何にもおきないよ?」
見た目の割には味はまぁまぁだったのか、顔色ひとつ変えないままノーマが言った。
「すぐには変化しないわよ。まぁ、明日の朝にはなるんじゃない?」
「明日の朝にはついにあたしも…♪」
「(この娘ロニと似てるわね…クフフ♪)
それじゃあ私はこれで♪」
「うん♪ありがと〜!ハロっち!」
何の疑いもなく、ノーマはハロルドを見送った。
後日、思いがけない事が起きるのを知らずに……。
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