novel

□君の身許へ。
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此処まで、来て欲しいから。

あと、少しだから。

あと少しで届くから。

だから、行かないで。

迎えに行くから。

「鋼の、」

君の許まで迎えに行くから。

何があっても。

例え、間に大きな溝があったとしても。

どんな障害があったとしても。

君の許に辿り着くまでは――。








「やっぱり箸で小豆なんか摘めねぇ!!」

「まぁ、君も小豆だからな」
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