Tales Novels

□Present for you♪
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「アニス――!!」
「ぇあっ!?」
いきなり名前を呼ばれアニスは思わず素っ頓狂な返事をしてしまった。

振り返ると、ルークがこちらに手を振りながら駆けてくるのが見える。

「どしたのルーク?」
息を切らしているルークにアニスは聞いてみた。

「あのさっ…ちょっとアニスに聞きたいことがあるんだ」
「?あたしに??」

一体彼が自分に何の用があるのだろう。アニスはルークの次の言葉を待つ。


「早く金を稼ぐ方法を教えてくれ!!」

「……………はぁ?」



『Present for you♪』



雪がしんしんと降り積もる銀世界の街ケテルブルク。街のシンボルでもあるケテルブルクホテルのフロントで、ティアは右往左往していた。

「困ったなぁ…」

そこへ、ガイとナタリアが並んで(間隔が空いているが)外から買い出しを終えて戻ってきた。
曇り顔のティアに二人は顔を見合わせる。
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