Tales Novels
□Starry Heavens
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夜空を駆ける流れ星を今
見つけられたら何を祈るだろう――……
ひどく冷え込む夜だ。
ジェイドはホウシャ何とか現象だって言ってたな…確か夜は晴れてると……あれ、何だっけ…
ルークはジェイド大佐から聞いた話をあやふやに思い出しつつ非常識だと感じながら宿屋の屋根に登った。
息が白くなる。もうそんな季節なのかと驚いた自分がいた。
「この間までずっと閉じ込められてたのになぁ…何か時間の流れが早いっつーか何つーか…」
そう言いながら屋根の上に辿り着いた。
ルークはそろり、そろりと音を立てないように歩き、絶好のポイントで腰を降ろす。
そうして空を見上げると
そこには満点の星空が
寒さも忘れてルークは夜空を見つめていた
屋敷に軟禁されていたルークは空を見ることが多々あった
自由を空に求めて。
それ故に無意識の内に空模様に詳しくなっていったようだった。
そっと目を閉じ耳を澄ます
秋から冬に変わる季節の星空は深く澄み渡り星屑さえもいつもより強く輝いていた。
心が洗われる
吸い込まれてしまいそうになりそうだった―――