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□素直になってみよう
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「ティアのばかっ!!」
そう吐き捨て、ルークは走り去っていった。
「ルーク!待ってルーク…!!………はぁ…」
「おやおや、どうしたんです?珍しい」
ジェイドは二人のやりとりを見ていたアニスに面白半分に聞いてみた。
大佐ぁ♪といつものように応答したアニスはこれまた面白そうにジェイドに経緯を報告する。
「とぉ〜っても些細なことなんですよー。ルークってばやきもち妬きぃ〜」
「おや、楽しそうですねぇア〜ニス♪」
「大佐こそー」
相も変わらずな会話を繰り広げる二人。心底楽しそうだ。
ティアは「もう!」と抗議すると二人に体を向けた
「笑い事じゃありません!」
「これは失礼。ですがルークがあそこまで怒るのは珍しいことですよ?」
そう、普段のルークならティアにここまで怒りはしないのだ
それを指摘されるとティアは困ったように首を傾げた。
「それは…」
そこに
「ジェイドの旦那。原因は……まぁ俺なんだよ」
「ほう、ガイが理由とはまた珍しい」
ルークとティアの後を追ってきたらしいガイが自ら名乗り出る。
「本当に些細な事なんだが…悪いことしたなあ」
「…何となく察しがつきましたが、一応詳しい理由を聞いてみましょうか」
ガイと一部始終を見ていたアニスは成り行きを説明し始めた。
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