Tales Novels
□Present for you♪
2ページ/11ページ
「ティア?どうかしたのか?」
「あ…ガイにナタリア、お帰りなさい」
「お帰りなさい、ではありませんわ。そんな顔をして一体どうしたのです?」
二人に事情の説明を促されティアは一拍置いてから話し始めた。
「あの…」
そのとき同時にアニスがフロントにやってきた。
「ナタリア…ご…ごめんなさいっ!!」
「………ティア……?」
いきなり頭を下げられたナタリアは困惑してしまった。
「なぜ私に謝るのです?」
「ごめんなさい……私バチカル城でもらった服無くしたみたいで……」
バチカル城でもらった服、とはキムラスカのメイド服である。
ティアは申し訳なさそうにまたナタリアに頭を下げた。
「せっかくナタリアが気を利かせてくれたのに…」
「まぁ、そんなこと気になさらなくてもいいんですのよティア?」
ナタリアはそう言って励ましたがティアは納得していないようだ。
ガイがう〜ん、と首を捻り 「アニスかナタリアの荷物に紛れちまった…なんてことはないのかい?」
と提案するもティアは首を横に振る。
「そうか…アニスは何か知らないか?」
「えっ?知らないけどー?」
アニスはそう答えたが、次の瞬間背後から
「アニス〜?あやしいですねぇ何か知ってるでしょう♪隠し事はいけませんよー」
と声をかけられた。
「はうあっっ!!」