小説

□requiem
1ページ/4ページ

熱いコーヒーには彼の大嫌いな牛乳が入っているはずなのに本を手にしながら嫌がる事なく飲めるのは何故だろう。確か彼は猫舌で、コーヒーの熱さはには慣れていないはずなのに文句を言わずにごくごくとカップに手をつけて飲んでくれるのは何故だろう。牛乳嫌いなのにシチューは大好きでチビという単語に敏感なのは何故だろう。
僕は彼の事をなにも知らなくて、それなのにこんなにこんなに大好きなのは何故だろう。
あなたの事が知りたい、知られたくなどないのなら僕の事を知って下さい。

貴方が僕と繋がりを持ってくれるなら僕はそれだけで幸せです。



end
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ