ゆめ

□閉じ込めてしまおうか
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「沙希ー!早くしなさいよー?
遼くんが来ちゃうわよーっ?!」

「はーい!分かってるって!」

階下から母が私を呼んでいた。
今日は久しぶりに従兄弟のお兄ちゃん、遼が泊まりに来る予定で。

ちょうど夏休みも始まるし、こっちの地元で花火大会があるから見に来ないかってお母さんが誘ってて。

それに遼は快く返事してたって。
沙希に会えるのを楽しみにしてたわよ、ってお母さんに言われると少し照れくさい。

だって私が中学生になってから1度も会ってないし、高校生になってからも然り。
本当に久しぶりに会う事になるから、ドキドキしていて。
元々遼に気持ちが傾いていたのは内緒、だけど。
約5年ぶりに会うから、どう変わってるのか楽しみではある。

「遼は大学生だもんね・・・」

大学生と聞くと凄く憧れの対象だから、凄く楽しみで。
いつもよりお洒落をして可愛く見えるように、と鏡の前でチェックをしてると家のインターフォンが鳴った。
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