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□青空ピクニック
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午前中の授業が終わり、楽しいランチの時間が始まる。『西浦高校野球部、食いしん坊ランキング1位&2位』の二人は屋上にいた。

「あー。腹減った!三橋、早く食おうぜ。」

田島は適当な場所に座り、鼻歌交じりに自分の弁当をひろげる。対照的に三橋はキョロキョロと視線を動かしていて座る気配が無い。

‘ポンポン’とアスファルト面を軽く叩いて座るように催促をした。田島の言葉を拒否する理由もないので、三橋はゆっくりと腰をおろした。

「泉くん、とハマちゃん、は?」

ちょっぴり不安げに首を傾けて田島に疑問を投げかけた。

「確か、浜田は応援団の人と食うって言ってたぞ。泉は日直で午後の授業で使うものを用意しなきゃいけねーらしくて、適当に済ますってさ。」

「そ、そっか。」

いつも一緒に昼食を食べているメンバーが来ない理由がわかり、ホッとしたのか三橋は急いでお弁当を広げる。田島はその様子を優しい目で見守っていた。

田島のお弁当の中身は、おにぎりとエビフライ、アスパラベーコン巻きとシューマイ。

三橋のお弁当は、同じくおにぎり。おかずは玉子焼きに唐揚げ、タコさんウインナー。そしてデザートにさくらんぼ。

二人は笑いながら食べ始めた。
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