*書斎*

□苺飴
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ただ似てたから持って帰りたかったんだ


『…綱吉、まだ食べるの…』


お腹壊さないのとかそんな小さな身体のどこに入るのとばかりにげんなりして


『お祭りですもん!しっかり食べとかないと!』


もくもくと食べる屋台の出し物


…ま、お腹壊したら僕がつきっきりで看病するけど



『ふ?何笑ってるんですか?』


『何でもないよ。…あーぁ、口の端』


『へ?』


つい、と伸ばされた長く奇麗な指


『はい、取れた』


柔く微笑う貴男が


貴男だから好きです


『…ありがとうございます///』


宵闇の下、淡く染まる頬が熱い


(…可愛いなぁ、綱吉)


『ひっ雲雀さんは何か食べないんですかっ?//』


『うん?綱吉』


『―…聞いた俺が馬鹿でした』


浴衣姿の雲雀さんは見目も思考も凡人離れしてました(泣)


『まぁそれは後って事で』


『後にも先にもないですから!///』


くすくすと楽しげに笑う藍色の恋人に俺は今夜も苺状態


何ですか、この口説きの達人は!


羞恥プレイですか!


『…じゃあコレ、かな』



す、と指さされたのはこれまた愛らしい苺飴


『…今食べないんですか?』


零れ落ちそうな子兎の瞳がぢぃ〜と僕を見上げる


『うん、家に持って帰って大事に食べるよ』


小さなビニール袋に入れられたソレにちゅ、とくちづけ
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