*書斎*

□Love bullet
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君の言葉は魔弾



『骸達あれからどうしてるかなぁ…』


ぽつりと零れた何気ない一言に胸がざわめく



『そりゃ雲雀さんや皆を傷つけたのは許せないけど…』



ヒドイ目に合ってないと良いな



ほらまた僕の胸を無残に貫く



『ねぇ、聞いてます、雲雀さ…』



パンッ



…うるさいよ、綱吉



『ふ…ぇ、何でっ…』


雲雀さんが俺の手払った



雲雀さん優しくなったのに


黒曜での一件から優しくなったのに



『何でだって?随分な事聞くね』



怖い


雲雀さん怒ってる



怖い…!



あぁ


また逆戻りだ



やっと心を許してくれるようになったのに



やっと…


微笑んでくれるようになったのに



『僕はね、綱吉』


『ひぅっ』



首筋に軽く触れた指にびくりと怯える兎



『僕は…』



『雲雀さん…?』



あぁ


胸が潰れそう






『僕以外の名前を呼ばないで…』



何て脆弱


何て愚言



ー君の言葉だけが僕の魔弾ー


End


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