*書斎*

□Tearress call
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これじゃ本末転倒でしょ?



『…え?』



無い


俺とあの人を繋ぐものが



『うぇっ…どこぉ?』


どぉしよう


せっかくあの人がくれたのに


『ごめ、なさ、ひく、雲雀さっ…うぇっ…』


俺が淋しがらないようにってわざわざ選んでくれたのに



“ー綱吉の髪みたいで可愛いー″


あの人がくれた蜂蜜色のケータイ



雲雀さんの声がいつでも聴けるようにって



わざわざ雲雀さんが選んでくれたのにっ…



『綱吉』



見つけられたくなかった


『…っ雲雀さぁん』


だって


言えないもん



『…何、何かあった?』



雲雀さんからの初めてのプレゼントなのに



『うぇっ、ひくっ、ごめ、なさ』


失くしたなんて言えません



『泣いてちゃわからないよ。…綱吉』



怒らないからと背中をゆるゆると撫でてやればひくっひくっとぐずる僕の可愛い兎



『…ケータイ失くしちゃったんです』



じわりとまた涙腺が緩む
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