*書斎*
□raspberry selfishneess
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子供扱いされるから
言えない
『だーかーらぁーお前はボンゴレに入ってツナを…』
『あぁ もう、うるさいよ。綱以外に指図されるなんてごめんだね』
『っかー!恭弥可愛くねぇぞ、お前ー!』
『貴方に可愛いなんて言われたくないよ。気持ち悪い』
…つまんない
つまんない
つまんないっ
ディーノさんの馬鹿っ
良い人だけど馬鹿馬鹿っ
せっかく久し振りのお家デートなのにっ…
『…っ』
も ヤダ
泣きそうっ…
『え、ちょ、綱?』
どこ行くの、なんて目で今更見ないで
『……下にジュースもらいに行ってきますね』
わ しまった
上手く笑えてないかも
『待ちなよ、綱!』
あぁ やっぱり
気付かないで欲しいのに
貴男は俺をいつも暖かく愛おしそうに見つめてくれてるからそれは無理なお話し
『ヤッ…離して下さいっ』
『ヤダ。泣きそうな綱を独りになんてする訳ないだろ』
ぎゅう、と音がする程に強く抱きしめる貴男の腕にじわじわと込み上げる子供っぽいキモチ
言っちゃダメ
ダメ
絶対ダメっ……!!