*書斎*

□Last vacation
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そんな更に室温を上げる甘ったるい口論を遮るかのように扉が開く


『おや、どうしたんですか?ボンゴレ。そんなに泣いて…』


ぎゅVvV


『ひゃあっ!む、骸っ!?どうしてっ…』


『クフフ、君に逢いたかったからに決まっているでしょう?今日もとても可愛いらしい、愛しのボンゴ…』


チャキリと構えたトンファーの音に骸の動きがピタリと止まる


う、うわーん!こいつ手の甲にキスする気だったー!////


『何 僕の綱吉に触ってるの。その手離さないと噛み殺す。』


『おやおや、雲雀恭弥お久し振りです。貴男に殺される気はしませんねぇ』


〜…何だよ、雲雀さんの馬鹿


今日で夏休み最後なのに


俺じゃなくて骸な訳?


『ボンゴレ?どうしました?どこか具合でも…?』


『ちょっと髪撫でないでくれる?綱吉怖がるだろ。綱吉、大丈夫?夏風邪でもひいたかな…』


じわじわと涙腺は緩むのに雲雀さんは骸と揉めるのをやめてくれない



『うっ…うぇっ…二人共キライっ…』


ぼろぼろぼろっと勢い良く零れ落ちる雫


『…ごめん、綱吉、泣かないでよ…』


ぎゅう…


『ふぇっ…ひば、りさひばりさぁんっ』


暑いのはヤダけど


もう泣きたくなるくらいヤダけど


雲雀さんが構ってくれない事より嫌な事なんて俺は知らない
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