*書斎*
□Monster keeper
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ブチッ
『…雀さんの事何も知らないくせに』
『あぁ?何だよ、ダメツナぁ』
『もしかして雲雀さんラブですかー?』
うるさい
うるさい
うるさい…!!
『雲雀さんを悪く言うなっ…!』
あぁ
俺はやっぱりダメツナです
規律を乱してしまいました
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
雲雀さん
それでも俺は
ただー…俺は
護りたかったんです
ただ一羽誰にも護られない貴男を
『……綱吉、どうして殴りかかったりしたの』
『……言いたくありません』
『綱っ…!』
いたい
いたいよ
雲雀さん
貴男を患わせる俺が貴男に手当してもらうなんてただの迷惑でしかないのに
少しでも染みない様に動く優しい指とか
俺に怒ってるんじゃない奇麗な眼、とか…
今
今の俺には眩しくていたい
『うっ…』
ぽろぽろぽろっ
『ごめ…ごめん、綱吉、綱吉、僕が悪い、悪いね、ごめんね…』
『うぁあぁんっ、あぁあんっ』
ごめんなさい
ごめんなさい
貴男は悪くないのに
『ー…っ泣かないでよ…』
あぁ
悲しまないで
護りたいのに
こんな小さな手の平でも貴男が好きだと言うのなら
護れる気がしたのに
『っく、うぇっ、雲雀さ、優しーも、大好きだも、なのに、なのにぃっ』
『ー…綱吉、僕の悪口言われて怒ったの…?』
『っ!!』
しまった
言っちゃいけなかったのに
雲雀さんが嫌な思いしちゃう
それが嫌で黙ってたのに
俺のバカバカっ…!