*書斎*
□Little wish☆☆4
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『綱!!ごめんっ、遅くなっ…て……』
真っ暗な部屋から飛び出してきた僕の天使が脚にしがみつく
『…っ、ごめん、ごめんね、綱、怖かったね…』
小さな小さな僕の綱が震えてる
どれだけ強く抱いても
どれだけ涙を拭っても
君の不安は底をつきないの?
僕じゃダメなの?
綱ー……
『…ふぇ、いなくなっちゃったかと思ったぁっ…』
『ーーっ!!』
何て事だろう
独りを人一倍怖がる綱に
あの日の空を切り裂いた冷たい光を
綱にまた独り見せてしまうなんて
不良共なんて他の風紀に任せておけば良かった
綱を独りになんてするんじゃなかったっ…!