*書斎*

□Little wish☆☆4
3ページ/7ページ


『綱!!ごめんっ、遅くなっ…て……』


真っ暗な部屋から飛び出してきた僕の天使が脚にしがみつく



『…っ、ごめん、ごめんね、綱、怖かったね…』



小さな小さな僕の綱が震えてる


どれだけ強く抱いても


どれだけ涙を拭っても


君の不安は底をつきないの?



僕じゃダメなの?


綱ー……



『…ふぇ、いなくなっちゃったかと思ったぁっ…』



『ーーっ!!』


何て事だろう


独りを人一倍怖がる綱に


あの日の空を切り裂いた冷たい光を


綱にまた独り見せてしまうなんて


不良共なんて他の風紀に任せておけば良かった


綱を独りになんてするんじゃなかったっ…!
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ