*書斎*

□Little wish☆☆4
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『い、いたいよ、きょおやおにぃちゃっ…』


壊れそうで


失いそうで


強く


強く


抱きしめて


閉じ込めて








ごめん


僕は


どうしたらいい?



『だって、…っ、僕は綱を独り置いてっ…!』


『!!やぁっ、おにぃちゃ泣いちゃやぁのぉっ』


泣く?


あぁ





今泣いて……



『……そうだよね、僕綱のおにいちゃんだもんね』


所詮一生僕は兄にしかなれないんだと重くのしかかる現実に胸が軋む


ダメだな


綱が心配するから


笑わなくちゃ


安心させてあげなくちゃ


笑え


笑えよっ…!!



『ちがうもんっ!!』


『つ……な……?』


何が違うの


僕は綱のおにいちゃんで


母さんと父さんの代わりで


綱はいつか誰かに恋をして


僕なんて忘れていってしまうんでしょ?



『つな、おにぃちゃがいちばんすきなのにぃっ、ぅえっ、つなのこと、ぅくっ、しんじてくれないのぉっ…?』


これは夢なの


綱が可愛く泣いてて


小さな手で何度拭っても溢れ落ちる程泣いてて



でもそれは全部僕の為で



僕の


僕の


僕の綱ー……
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