SEED&DESTINY

□星の瞬き-2
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パイロットスーツを身に着けたまま、一旦コロニーに降りてからエターナルへと乗鑑した。
ドックにはフリーダムとジャスティス、そして見慣れない2体のMSがあった。ザフトの物のようだし、きっとこれがイザークとディアッカの搭乗機なのだろう。

ドックを抜け、ディアッカに先導されて通路を歩いて行く。
時折通りかかる乗組員の視線が痛い。
ナチュラルばかりに囲まれるのも落ち着かないが、もしかしたら、向こうの方が気が楽だったかもしれない。


小さくなって歩いて行くと、ディアッカが急に立ち止まった。素早く扉横のパネルを操作すると、目の前にミネルバとは異なった明るい開けたブリッジが現れる。


「ほぉ……」


目を丸くする一同は、鑑長席から漂うピンク色の髪に気付いた。

「あれって…」

「ようこそ、歌姫の鑑へ」

そこへどこか楽しげな男の声が掛けられる。声につられてそちらを向くと、顔に大きな傷を負った褐色の肌の男が人好きのする笑みを湛えていた。

「…アンドリュー・バルトフェルト!!」

思わずといった様子で指差すルナマリアを咎める風でもなく、バルトフェルトは笑みを深めて言う。

「おや、嬉しいねぇ…。若い子にも顔を知られてるっていうのは…。ねぇ、ラクス嬢?」


-キィ…-


音を立て、鑑長席の椅子が回った。


目の前に立っているのはラクス・クラインその人。

こうやって実際に会ってみると、何故もう一人の偽者を本物だと思っていたのか分からない。今、目の前にいるこの人を真似ることなんて、不可能だと思う。

自分達とそう年も違わないのに、思わず引き込まれる程の存在感。


「エターナルへようこそ。…私がラクス・クラインです」
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