SEED&DESTINY

□星の瞬き
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エターナル、アークエンジェル、クサナギは以前も停泊していたコロニー・メンデルで修復を行っていた。特にエターナルのダメージは大きく、他の2艦からも人が出てきていた。近付いていくと、それに気付いたマリューが通信を開いた。
「悪いけどこっちに降りてもらえる?そのシャトルも多分入ると思うから…」
「分かりました」
そう言って向きを変え、フリーダムとジャスティスはアークエンジェルへと帰艦した。格納庫へ降り立つとマリューとネオがそれを迎えた。
「よっ。お疲れさん」
軽く手を挙げたネオはどこか出発前と違う気がした。キラも違和感を感じたのか不思議そうな顔をしている。
「お前等しばらく見ないうちに大人っぽくなったな。いや、キラは相変わらず童顔…。ん?どうした?」
2人は顔を見合わせて思わず指差した。
「ムウさん[フラガ一佐]」
驚く2人を余所にネオ、いやムウはちゃっかりマリューの肩を抱き寄せた。
「戻ったんですね、記憶!」
「ああ、アカツキでアークエンジェルを守ってローエングリンに焼かれたお陰でね…。気付いたらオーブ軍だし昇進してるしでびっくりしたけどな」
調子に乗った罰に思いっきりつねられた手に息を吹き掛けながらムウは事も無げに言った。丁度その時、シャトルから降りてきた人の中からアスランの見知った顔が1人歩み出た。
「ミネルバ副艦長アーサー・トラインです。この度は受け入れて下さってありがとうごさいましす」
そう言って敬礼するアーサーの顔には複雑そうな色がありありと見てとれた。それはそうだろう。自艦を沈めた艦に保護されたのだから…。
「アークエンジェル艦長マリュー・ラミアスです。少々居づらいかも知れませんが、エターナルの修理が終わり次第そちらに移って頂きますから、それまではここで我慢して下さいね」
アーサーだけでなくその後ろにいる乗組員も居心地悪そうにしているのはここに居るのがナチュラルが殆どなのも理由の一つだろうとマリューは察したのだ。案の定彼らの表情が若干緩んだようだ。
「お気遣い感謝します」
再度敬礼し、背を向けたアーサーにマリューは気になっていたことを訊ねた。
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