２人の私
□朝
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「ふわ〜っ」
そこはベットの上、ジャージ姿の少女が短い髪をボサボサにしながらあくびをしていた
「ん〜よく寝た」
（沙紀
どこからか声がした
「ん、なに？」
（時計見ろ
沙紀とよばれた少女は枕もとの時計をみる
「特にいつもと変わらないよ」
（誰が外観見ろといった……時間だ、時間
「…８時２分………………」
（………
「うぎゃ〜〜〜っ」
（…なんて声出してんだ
「何で起こしてくんないのっ！」
（明日こそ自分の力で起きるのだ〜って言ったのだれだ？
「………」
（ほら、さっさと行かねーとほんとに遅れんぞ
「わかったよ」
沙紀は鞄に財布・携帯・筆箱を雑に放り込み、服を着替えた
（髪は？
「そんな時間ないよ」
（まあ、いつもと変わらんし
「マジで？ワックスいらず？」
（そんなことはいいから
「じゃあ、いってきまーす」
（誰にいってんだよ…
「べ、別にいいでしょ！」
（はいはい
こうして沙紀と声との１日が始まる
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