゚Distorted NovelS゚
□sigh
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「はぁ〜……」
広い広いお城の一室から、幾度となく聞こえるため息に、
「はぁ…、」
ビルまでため息をついた
「失礼します」
慣れた様子で首の並ぶ廊下をとおり、問題のため息が聞こえる 部屋のドアをノックし開けた
「ビル……」
ヒラヒラのピンクのドレスに綺麗なブロンドの髪、そして人形の様な顔
「姫様、どうしたんですか…ため息ばかり……」
ため息の理由、聞かなくてもビルはウスウス気付いる
どの位あなたを見ていると思っているのですか
そんなビルの気持ちとはうらはらに……
「私のアリスとあの猫は今頃……」
少し伏せられた姫の瞳に、ビルも何も言えず
ただ、その場で黙ってそうしている姫を切なそうに見つめていた
「私の元に居て欲しかったのに……」