淡桜散華

□過去拍手御礼文A
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方程式の解き方




「わっかんねー!何で答えは3なんだ!?」

「…トパック、また間違えたの?」


目の前で参考書を投げ出し机に突っ伏したトパック。

もう、テストへのカウントダウンは始まっているというのに…


「いい?トパック。まずはa=2だからここに2を代入するの。するとこのxが…」

…珍しく静かに聞いてるな、と思えば…

トパックの口から漏れるのは、理解の相槌ではなく規則正しい寝息。


まったく、もう…

私は投げ捨てられた参考書を拾い上げ、余白にさらさらと方程式を書いて教室をでた。

「これくらい解けてよね!」
と一言添えて…











翌日、席に着いた途端、トパックが満面の笑みで走ってきた。

「昨日の方程式、オレ解ったぞ!」

…本当かな?

そんな怪訝な顔をした私の耳に、トパックはそっとささやいた。

「答えは…“大好き”だよ!」






『恋の方程式』

『トパック+x=私』




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