短編5♪

□希望の光
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静かな病室

まさか、またここに戻ってくるなんて









しかも、あの病気が再発するなんて














「・・・げんいちろう・・・」









手術はもう今日なのに
どうしても、恐怖が抜けない



死ぬわけにはいかない、弦一郎を悲しませたくない







でも、手術で死ぬかもしれない




怖い怖い怖い、助けて、弦一郎



「精市?」


「、あ・・・弦一郎」


「大丈夫か?汗が凄いぞ・・・」


「・・・ゴメン、俺・・・」


「大丈夫だ、前の時も大丈夫だっただろう」


「前は、テニスがあったからだよ」



今は・・・





「精市」


「、なんだい?」


「俺に、毎日味噌汁を作ってくれ」


「・・・げん、いちろ「もちろんなめこの味噌汁だ」













うん、わかったよ」



「手術には持っていけないだろうが、それまでならいいだろう」



そう言って、左手に指輪をはめてくれた





プロポーズが味噌汁だなんて、弦一郎らしいよ


なんか胸がジンと熱くなる感じ、うん




今回も頑張れる気がする






「ありがとう、弦一郎
俺、頑張ってくるね」




そう言ったら抱きしめられて

暖かくて嬉しくて、涙が出た







手術だと看護婦さんが呼びに来るまで

俺たちはそのままだった






END

(指輪、約束、なめこの味噌汁)
(待ってるぞ)
(うん、待っててよ)
(絶対に病気になんて負けないから)



なんか不完全燃焼だが・・・
日本じゃ結婚できないしね、うん。
一緒に暮らしてよりも味噌汁の方が真田っぽいと思ったんだよ、うん。
苦情&お持ち帰りは時雨様のみ可。
リクありがとうございました!!




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