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□COMFORT
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ぴったりとくっつかれ、流石の羽沙希も顔を赤らめて抵抗を始めたが、逆効果だったらしく、更に腕に力を込められて最終的に羽沙希の体は宙に浮いた。
頬摺りする様は、甘えた猫の様で。
いくら恋人同士だとは言え、人前でこんな事ははっきり言って恥ずかし過ぎる。
「た、たいちょ…っ」
「二人っきりの時は、どう呼ぶんだっけ?」
「ここっ…職場です!」
「でも二人しかいないのは確かだよな?」
確かに、広い廊下には珍しい事に笑太と羽沙希の二人しか存在してなくて。でもいつ誰が現れてもおかしくない状況なわけで。
そんな中で、甘い雰囲気等出している場合ではない。
「はな、離して下さい!怒りますよ!」
「何だ?それは何プレイだ」
「なっプレ…!?」
とことん頭の中がピンク色になってしまっている笑太と比例する様に羽沙希の顔も赤くなっていく。そして抵抗する力も強くなっていく。終いには背中をバンバン叩く。
しかしそんな攻撃、笑太からしてみれば可愛い要素にしかない。
頬摺り、抱き付き、更には耳にキス。
これ以上は、やばい。