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□NOTICE!!
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今日もこの仕事場は騒がしいネ。
てかさ、藤堂さ。
いい加減気付けよ。
・NOTICE!!・
今日も平和でした、っと…
言う締めを日記に書きたかったよ…え?何の日記かって?ミ●シーだよ。
ってそんなんどうでも良いんだよ。ったく何なんだよ!
いつもの業務、情報収集も一段落ついたから、遅めの昼飯〜と思って食堂に行った。そしたら、いたんだよ。
「よっ藤堂も今昼飯?」
「柏原班長」
食堂の隅の窓際に、期待のルーキー、藤堂羽沙希がちょこん、と座っていた。いつもは総隊長や副隊長と一緒にいる事が多く、俺もあの二人とばっか喋っちゃうから滅多に話す事もない相手。チャンスじゃね?
だって完全無欠鉄仮面の藤堂羽沙希が最近何だか、ホントに微々たるものだけど表情が増えた気がするんだよ。どういう心境の変化か、聞いてみたかったんだ。
ちょっと待ってて、と声を掛けて食券を買ってカレーうどんを受け取ると、俺は藤堂の前に座った。
「って、お前お昼それだけ!?」
「?はい」
思わずぎょっとしちゃったよ。だって藤堂の目の前には、おにぎりが一個と小さいお茶のペットボトル。え、育ち盛り!少ないだろ!?
どうやら俺の他にも何人もの奴らが驚いて既に何かを言っているらしく、藤堂は俺の態度に別段疑問も持たずにさらっと元々食が細いんです、とだけ返した。だからそんなに腰とか腕とか胸板とか細いんだよ!そりゃ総隊長も涎垂らすぐらいの体つきになるよ…(この間マジで垂らして見られてたぞお前!)
驚きつつもうどんをすすりながら、俺は一番聞きたかった事を聞こうとうどんを飲み込んだ。
その時だった。
「隣、良いかな?」
そう言って藤堂を見下ろすのは…げっこいつ…
第三部隊隊長上條璃宮じゃん。
俺、こいつ苦手なんだよなー何てーの?ねばっこいとこが、ね。でも藤堂はそんな粘着質な男とは知らないのか何ともないのか、普通にこんにちは、と挨拶して無言で隣の席を手で指し示した。
「有り難う、藤堂。……………で、何の話をしてたの?………二人っきりで」