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□NOTICE!!
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何でこの状況で飯食える訳!?止めてよ!俺ばっか焦って馬鹿みたいじゃん。
って上條!マジで手ぇ離せよ!!状況悪化に油を注ぐな!!



「…羽沙希!飯食いながらでも良いから、こっちに来い!!!」

「だけどそれは行儀が悪いです」

「そうですよ、総隊長ともあろう方が…」

「お前は黙れ!この
モロボビッチョめ!!!



何だその生物学名は!!!初めて聞いたよそれ!何、それは貶し言葉な訳?罵声な訳?そして藤堂!
空気読め!!!(素直に総隊長の所に行ってたらまだ収拾付くのに!)



「…………そう言う貴方だってケケレバラじゃないですか!式部隊長だって」



ごめん、それも貶し言葉として会話に付いてったら良いかな?うわ、あの式部隊長ですら凄い睨んでるよ。貶し言葉なんだ…

やめてやめてやめてワイヤー出すのやめて。



「暴力に訴える気ですか、副隊長?」

「貴方を、笑太くんを殺してでも、羽沙希くんが好きだからね」



怖ー――――――い!
心底やばいなあの人。あの人の愛、正直重い。仲間の命を大事にしなよ。あ、藤堂くんや、やっと昼飯食い終わりましたかね。お茶をちびちび飲んで喉を潤しながら、三人のやり取りをぼーっと、あの無表情で眺めてる。いやいや、お前の事で仲間割れしてんだから、止めてよ!

ギャンギャンと訳の分からない単語で互いを貶し合っていた三人だったけど、埒が明かないと気付いたのか今度は藤堂に向き直った。



「もう羽沙希くん!聞いてる!?」

「何をですか?」

「こんだけ騒いでんのに聞いてないのかよ!」



全くだ!!!やっぱ俺だけ?俺だけが心配して焦ってうどん食いっぱぐれてるってか?伸びる、食べながら心の中でツッコミを入れよう。てか本当にお前、今まで何聞いてたんだよ。案外自由人だな。
そんな自由人の横で上條がにっこりと笑って、藤堂の顎に指を滑らせて自分の方を向かせた。



「僕は藤堂のそんな所含めて、受け入れれるよ?」



先制パンチ。超顔近付けての告白。顔だけは綺麗だから、それを武器にあいつ落とす気だ!でもそれなら総隊長や副隊長だって立派な武器をお持ちだよね。



「羽沙希くん、僕は任務中はキリッとしてるのにプライベートでたまに優しく笑う羽沙希くんが、すっごく大好きだよ?」



負けじと副隊長が上條とは反対側に回って、にっこりと微笑みながら小首を傾げる。




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